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2012.03.26

TMS「デジタルサウンドマニユアル」を読んで

_600久々に書評です。すでに1ヶ月以上前に発行されたので、もうお読みの方も多いと思いますが、まだのあなたへ!
機芸出版社発行、根津達也著のこの本は、サブタイトルに「アナログDC運転でも楽しめる」とあるとおり、DCCの本では有りません。とは言え、現在アナログDC運転でサウンド機能が有るものは、ほとんどがDCCデコーダーの技術をベースにしています。このためDCCの知識のない方は、各社の違いや、DCCとアナログの違いをイメージ出来ない方も多いかと思います。そのあたりを解説しているのが本書です。

すなわち、各社デコーダーのDC運転とDCC運転の違いを併せて解説している希有なものなのです。アナログパワーパックで音が出せる機種に絞っていますが、カンタム、パラゴン、ESU、ツナミ、MTHと主要なデコーダー(多くはDCC兼用タイプ)の違いを、DC運転とDCC運転の違いを実例を豊富に挙げて解説している本です。

なかなか1社のデコーダーに揃えられないが他社の動きはどうなのか? 自分の車両をよそのレイアウト(運転会など)に持ち込んだときの挙動が分からない、などの悩みを持つ方は多いと思います。そういう方にお勧めです。これらの悩みに答えてくれる内容が整理されて100ページほどにコンパクトにまとめてあるのが素晴らしいと思います。管理人も、少ないながら3~4社のサウンドデコーダーを併用する羽目になっていたので、ちょうど良いタイミングでした。もちろん、これから機種・メーカー選定をしようと考えている方にも一読をお勧めします。もちろん、組み合わせは無限と言って良いほどなので、百科事典のようにするのはムリが有りますので、他メーカー機器との組み合わせは「自己責任」がお約束ですが、本書が、大きな助けになると思います。

ただコンパクトな分、DCCに関するページ数が少ないのは否めませんし、サウンドの編集などの解説もモノ足らないかも知れません。既刊の類書と重複しない内容に絞ったのではないかと思います。でも、総花的な本にしなかったのは、良かったと思います。DCCサウンドはまだまだ発展の途上で有ることから考えて、次著が有ると信じていますので、期待したいところです。

なお、DCCの基礎を勉強するには、根津達也さんの「DCCマニュアル2009」が有りますので、併読がお勧めです。どちらも、操作画面を並べたハウツー本で無い、技術解説本で、保存版と言えます。ハウツー本をお探しの方は別にお勧めが有ります。KATO扱いのデジトラックスの機器なら日本語マニュアルも有りますので、それで済むかと思います。ただ、サウンドに関しては、日本語はまだ無いかも知れません。

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コメント

いまだにDCCは難しいと思っている人が多いのは残念です。
最近テレビを買い換えてチャンネル設定をしたのですが、その時マニュアルを見ながら、「これはDCCより面倒だ。」と思いました。
DCCはその程度の物なのです。これを機会にDCCに参入される方が増えると良いですね。
DCによる駆動は楽なように見えて、面倒な問題がたくさん出てきます。スロットルも安いのでDCC化する方がいろんな点で有利です。
クラブでDCCスロットルのまとめ買い輸入をするのも手かと思います。

投稿: dda40x | 2012.03.26 04:56

dda40xさん コメント有り難うございます

この本を見て、DCサウンド機を購入された方が、設定を色々するなら「DCCの方が簡単や!」と思って頂けたら・・・と思いますね。

DCCは簡単だし、却ってコストダウンになる場合も有るので、もっと使われるべきと思います。高性能モーターを使わずとも、スムースな運転も期待できますしね。

それに、キャブコンやポイントマシンなんて、今更配線する気になりません。現在量産市販車両ではKATOのみがDCCソケット付きで、天賞堂の一部でカンタムサウンド付き、DCCソケット付きですが、まだまだ普及していません。TOMIXなどの量産製品も「ソケット付き」「デコーダー付き」が標準になれば良いのに、と思います。高周波やパルスの「常点灯システム」などと言うメーカー間で互換性のないものを作っている場合じゃ無いと思います。

投稿: 管理人 | 2012.03.26 20:29

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